1. 属性を正直に告白せよ
2. 萌え衣装を答えよ
3. 萌え小道具を答えよ
4. 萌え仕草を答えよ
5. 萌え場所を答えよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Q1.属性を正直に告白せよ

 

 
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「決心はついた?」

自分に向けられた黒く大きい目。私はそれを忌々しい思いで見つめ返した。
法廷で向かい合う時も憎らしくて堪らなかった、それが今また自分の目の前に存在する。そして。
留置所の、中と外という状況がさらに私を苛立たせた。

「何度も言ったはずだ。君の弁護は受けん」
「こりゃダメだね、なるほどくん。そうとう頭が固いよ」

隣にいた小柄な少女が感心したように呟く。
正直かつ失礼な物言いに成歩堂は肩を竦めた。

「そうやって意地張っても何もならないよ。君は生倉弁護士を殺してなんかいないんだろう?」

その問い掛けに私は唇を固く結ぶ。
肯定することも否定することもできない。今はただ、この男を自分の前から追い払いたかった。
この、忌々しいだけの存在である弁護士を自分の中から全て排除したい。

「……やれやれ。ほんと、素直じゃないね」

しかし成歩堂は私の目の前から去ろうとしなかった。
沈黙を守る私を見やり、呆れたようにため息をつく。

「ぼくが弁護しなかったら君は殺人犯になるんだよ。いいの?」

その様子に感情の針が急激に、激しく振れた。
この男の自信は一体どこから来ているのか。

「君は自分が勝訴できると思っているのか?……まぐれで勝てるほどあの人は甘くはない!」

突然声を荒げた私に、少女は怯えながら尋ねた。

「あの人……?」
「いや、何でもない……」

昨日、面会に来た糸鋸刑事が私に告げた事実。担当検察官が、あの人に決まったということ。
この男があの人と対面して勝てるはずがない。
四十年間の無敗を誇る、伝説の検事。彼は被告と弁護人を完膚なまでに叩きのめす。
証拠や証言が真実であろうとなかろうと、彼の前では全てが有罪を立証しているのだ。
それを目の当たりにした弁護士が、己の無力さを実感し嘆き、法曹界を去ると言う話も特に珍しくはない。
敗訴するだけならともかく、この真っ直ぐに輝く瞳が曇ってしまうのは……避けたい。

昔のまま成長してきた彼が、私のように淀んでしまうのだけは。
私の過去の罪を知られるのだけは、絶対に。

そう思った時、私はふと気付く。

私はこの男を何だと思っているのだ?この男を私は一体、どうしたい?
私はこの男をのことを、気にかけているのだろうか──

ふっと、軽い笑いが唇から落ちた。
そんなはずがない。そんなはずがないだろう。 他人に興味を持つことなど、この私が。
私は落ちてしまった笑いをもう一度唇に貼り付け、透明の壁の向こうの人々を見つめた。
わざと神経に障るような口調で呟く。

「まあ……誰が担当検事になろうと、素人の君が勝てるわけがないが」
「がけっぷち弁護士だろうとまぐれ弁護士だろうと、なるほどくんはゼッタイ勝ちます!」
「……いやいやいや。真宵ちゃん、それ全然フォローになってないよ」

私の言葉に勢いよく言い返した少女をなだめ、成歩堂は私に視線を向けた。

「やってもいない罪を認めて自棄になってる検事よりはましだよ」
「なっ…」

さらりとそう返され、思わず声が詰まる。反論しようと、一度息を吸い込む。
その間に成歩堂は言葉を繋げた。身体の前で両手の指を組み、私の顔を真っ直ぐに見つめて。

「いいかい、御剣。ぼくは信じないよ。君が人を殺したなんて」

何度もやり取りした、その問答。しかし私はそれに言い返すことができなかった。
自分を捕らえて放さない、成歩堂の強い瞳に圧倒されて。

「法廷に立ち、冤罪に苦しむ人たちを助ける。それがぼくの使命だ」

お世辞にも今の私の立たれさている状況は、いいとは言えない。
私の手による犯罪を立証する証拠品と証人。完璧を称する検事。
有罪へのカウントダウンは確実に刻まれている。
しかし、成歩堂はそれらに怯むことなく私にこう宣言したのだった。

「必ず証明してみせる。君の無実を」

 

●   
・.

 

 

 

 

A1.弁護士属性

属性というのはそういうことを言っているんじゃないとわかってはいます、けど。
あえて答えたい。弁護士のなるほどくんが萌え!
属性と言っていいのかわかりませんが、ギャップの部分に萌えますね。
外見冷たそうでも優しかったり、ヘタレてるのに急にかっこよかったり。


●back

 

 

 

 

Q2.萌え衣装を答えよ

 

 
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ぼくの姿を見て御剣は、開口一番にこう言った。

「何だその格好は」

言われたぼくはというと、一度瞬きをして御剣の台詞にこう答えた。

「何だって言われても」

首を曲げて自分も自分の格好を確認してみる。
首元には緩んだ明るい色のネクタイ、白いシャツの袖は肘の辺りまで捲られている。
裾は隠されることなく、だらりとぼくの腰周りに存在していた。

「もう少しきちんとした格好でいろ」
「だってもう事務所閉めてるし、暑いし。いいだろ別に」

青いズボンの、盛大にシワがついている部分に御剣の視線が止まっている。
そのことに気がついたぼくは少々拗ねながらそう言い返した。
御剣はこの暑いのに、いつもの濃い赤色のスーツで身を固めていた。
見ているこっちが暑苦しいと感じるフリルも三段きちんと揃っている。
そして恐ろしいことに奴は、汗を全くかいていないようだった。

「就業時間は過ぎているとはいえ、ここは弁護士事務所だろう。もう少し緊張感を持ったらどうだ」
「はいはい。わかったよ」

言葉では流しつつもぼくは自分の衣服を整え始めた。
御剣の態度は腹立つものの、奴の言っていることは間違っていない。
口調と言葉遣いは全く違うけれど、きっと千尋さんもそう言うに違いない。
そういえば彼女だって、だらしない格好で事務所にいたことは一度もなかったっけ。
シャツの裾をしまい襟を正して。青いジャケットを羽織って最後に、ネクタイをきちんと締める。
そしてぼくの身支度をじっと見守っていた御剣を振り返った。

「うム」

御剣はぼくの爪先から頭の先まで見て確認した後、小さく頷いた。
暑い……暑いけれど仕方がない。少なくとも、この事務所を出るまでは。
時刻を確認しようと御剣から視線を外した。と、その次の瞬間に。

「では」

短い言葉にぼくはまた視線を戻した。
御剣がいつのまにか距離を詰めていて、ぼくの腰に腕を回す。

「え、なんだよ」

それだけでは終わらない。
御剣の指がネクタイに掛かって解かれて、結んだばかりのネクタイがただの紐となる。
シャツもまた引き出されて、ぼくのスーツは見る見るうちに崩されていった。

「いやいや、待った!ここは弁護士事務所だろ!?そう言ったのは君の方じゃないか!」
「あれは方便だ」

手で身体を押し返し、何とか抗議の言葉を発するも。それは簡潔な言葉で返されてしまった。
外されたボタンの隙間から侵入する指。露わにされた首筋に口付けをする御剣に向かって、
ぼくは声を荒げて突っ込んだ。一番の疑問点を相手にぶつける。

「……お前、何でわざわざ格好を整えさせたんだよ!」

うム、と御剣はまた小さく頷く。
スーツとシャツをぼくの身体から丁寧に剥ぎつつ、御剣はにやりと笑った。

「この青いスーツを崩すのが一番燃える」

あまりの回答にぼくは全身の力が一気に抜けるのを感じた。
そんなぼくに御剣は、嬉しそうに笑ってキスをした。

 

●   
・.

 

 

 

 

A2.スーツ

言わずもがなです。これ以外に何があるかと。
最後の検事の台詞。萌えるじゃないですよ!ハァハァしてる検事はどうかと思うよ!


●back

 

 

 

 

Q3.萌え小道具を答えよ

 

 
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ぬらぬらと身体を光らせて成歩堂は私の上に跨っていた。
最初、成歩堂が繋がることを拒んだため、使用したローションの量がいつもより多い。
彼の首筋、胸から腹、腿の外側と内側。そして足の中心にある彼のものまでも。
まんべんなく振り掛けられた液体が彼の身体を湿らせ光らせていて、それがとてもいやらしい。

「…ん、ぁ、…」

微かな声に気付いた私はゆっくりと視線を上げる。卑猥に光る身体から彼の表情へと。
しかし成歩堂の艶かしく喘ぐ表情は見えなかった。
彼の両手首は自身の赤いネクタイで縛められている。そして彼の両眼は私のタイで固く覆われている。
成歩堂は手首を拘束され、そして視界を奪われた状態で私に犯されていた。
腰を大きく動かす。上に乗る彼の身体の奥をかき混ぜるように。
成歩堂は吐息を漏らす。私は思わず笑いをこぼす。

普段自分たちが使う物を使ってこのような行為をするのは、より一段と卑猥に感じる。

そうは思わないか?

その問い掛けは実際に口に出さず唇だけを歪めると、私はもう一度腰を動かした。

 

●   
・.

 

 

 

 

A3.ネクタイ

ええもう、何の言い訳もしません。
拘束以外にもね、解いたり外したりとか掴んで引き寄せたりとか。
↑で、検事のフリルはただのヒモとして目隠しに使用しましたが、
いつもは既成の三段フリルを着用していると思われます。
だって、一本のリボンから三段に結ぶなんて、あの不器用な子にできるはずがない!


●back

 

 

 

 

Q4.萌え仕草を答えよ

 

 
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───…ッ」

肩に感じるぴりっとした、鋭い痛み。
眉を寄せて自分の下の存在に目をやる。自分以上に眉を寄せ、苦痛に顔全体を歪める成歩堂がいた。
苦しいのかと思い、私はわずかに身じろぐ。
するとその動きにまた新たな痛みが生まれたのだろう、成歩堂の顔はさらに歪んだ。
肩の痛みもさらにひどくなる。
成歩堂は彼を抱きしめる私の肩に歯を立てて、受け入れる痛みと戦っていた。
私は細く長い息を吐き出しつつ彼の身体に自分が馴染むのを待った。
しばらくしてふっと肩の痛みが消える。
自分の肩にはっきりとつく、彼の歯形。彼が噛むのをやめたおかげで私の痛みは半減する。
それでも噛み付かれた痛みはまるで、夏のしつこく消えることのない湿度のように残り、
私の皮膚にまとわりついていた。

「わる、い……みつる、ぎ…」

顔を傾けると成歩堂が目を閉じたまま、苦しげに喘ぎながら呟く。
彼と性交するようになって数ヶ月。私はあることに気がついた。
成歩堂の癖。 何かを耐えるように、物を噛む。
彼はいつも、何かを口に含んで自分の声を抑えるようにしていた。
それは私の肩だったり、口元に存在するシーツ等の布だったり、自分の手のひらだったり。
私は最初それを、挿入される際の痛みが主な原因だと捉えていた。しかし今は。

「は、……っ」

角度を変え、さらに奥深く入り込んだ私に成歩堂は声を漏らす。肩に吐息が触れる。

「あ…ッ」

全体重を掛けて彼をまるで押しつぶすように。深く繋がった感触に成歩堂はまた声を漏らす。
何かを求めるように唇が小さく震えた。

「いいぞ。……噛んでも」

私は彼の耳元で囁く。唇に触れた私の皮膚に気付き、成歩堂は首を振る。
今の私は知っている。彼のその仕草に隠された意思を。
それは受け入れる側の彼が私を強く求める方法。
行為が激しさを増すのと比例し、うまく言葉を作れない彼は代わりに何かを強く噛む。
もっと、もっととさらに上をねだるために。

「噛め」

成歩堂は首を振る。

「噛め」

私は動き始める。

「噛め、成歩堂……」

ギッ、ギッ、と二人の身を乗せる場所が派手に軋む。成歩堂から落ちる途切れ途切れの短い息。
しばらくしてまた、肩に生まれる鋭い痛み。

「つよく、か、め……成歩堂…っ」

痛みに顔をしかめ、律動に言葉を揺らして、私は命令した。この痛みこそが彼と共有できる唯一の感覚。
ああだから成歩堂。──噛んで、もっと、激しく、私を求めてくれ。


 

●   
・.

 

 

 

 

A4.噛み

噛み癖っていうのが萌えるのです。
声とか自分の理性とかを必死に抑えてる感じ。
受け限定の萌え癖になっちゃいますけどね。


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Q5.萌え場所を答えよ

 

 
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「相変わらず……趣味が悪い、な」

気を逸らすために皮肉を言ったつもりなのに。
新たな愛撫に意図せず言葉じりが跳ねた。御剣は笑うと、まるで犬のようにぺろりと舌でぼくの皮膚を撫でる。
濡れた表面に触れる他人のぬるい舌。思わず息が漏れてしまう。
一体何に堪えるのか、その対象は何かよくわからないけれど。ぼくは堪えるために指先に力を込めた。
さらさらと細い髪の毛が抵抗なく指に絡まる。
自分の胸元に沈む相手の後頭部を掴み、ぼくは視線を辺りにさまよわせた。

重厚な質感のカーテンがまず視界に入った。窓枠を飾る赤い布はゆったりと波打ち、見るからに重そうだ。
その下に置かれている妙な置物。きっと、ぼくの助手があれを見つけたら歓喜の声を上げるに違いない。
額縁に収められた、高貴を通り越して悪趣味としか形容しようのない装飾過多な服。
座る者に安らぎを与える大きなソファーは見慣れた赤い色の布に包まれて、すべすべとした手触りと
つやつやした光沢を放つ。

いつのまにか、その上に両手をつかされて。

「……あッ!」

湿った指が、微かな音とともに捻り込まれた。

「少しは声を抑えろ。外に聞こえてしまうぞ……」

ぼくの耳元で注意を促し、囁く御剣の声は楽しそうだった。不安げな様子など全くなく。
こんなところでこんなことをするお前が悪い。
普段仕事をする、人間が忙しなく行き交う、誰に気付かれるかもわからないこの場所で、こんな。
そう言い返そうと思ってはみたものの。

「ンンッ!」

指を増やされて高い声が上がる。中を押されて、ぼくは両手をつくソファーに爪を立てた。
場所を広げるように動く御剣の指。焦れる。
そんな暇はないのに、御剣はゆっくりとした動きで中を開いていった。苦しい。
欲しがるものとは別に与えられる刺激が、ただただもどかしい。
自分の意志関係なく跳ねる体。相手を誘うように揺らめく腰はその先の快楽を強請る。

──っ、ッ…!」

抑えなければならない声。大きなソファーと言えど、そこは身体を寝かすためのものではない。
狭いソファーの上で自分の身体を不自然に曲げて。腰だけを高く持ち上げ、ぼくは求めた。

「も、もう……はやく……いれろよ…っ」

そう呟いたと同時に感じのは、激しい自己嫌悪。こんな風に、こんな格好で、こんな場所で。
自分の中に、相手を強く誘うなんて。

「素直だな…」

甘く滲んだ御剣の声。この体勢では見えない。が、きっとにやけた顔でぼくを見ているに違いない。
自分にそんなこと言わせた相手、そしてそんな快楽を教えた相手が憎たらしい。憎くて悔しくて、でも。

「はや…っく……ッ!」

急かした言葉とともに腰を掴まれ、熱が後ろに当たる。
侵入する温度。待ち望んでいた瞬間。

「……みつるぎっ!」

もっととせがむ代わりに、名前を呼ぶ代わりに。
後ろから自分を犯す男の代わりにぼくは、質の良さそうな赤い布のソファーの肘掛けに強く歯をたてた。


 

●   
・.

 

 

 

 

A5.執務室・事務所・裁判所など

フライングで執務室。
仕事する二人がかっこいい!とか言いつつ、こういう場所で致すのに萌えてしまいます。
仕事場なのに、そんなの駄目だってやばいって思いつつ、やっぱり我慢できないとか!


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