top>うら> 愛と言い訳で欲望は |
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理性と感覚のぎりぎりの間で、ぼくが何を考えているか。
閉じたままだった目を、開く。すると眉を寄せた御剣が、ぼくを覗き込んでいた。 「何が」 この状況で今更ながらそんなことを聞いてくる御剣が腹ただしくて、ぼくは憮然と聞き返した。 「君が私に抱かれることが、だ」 しゅんと頭を下げる御剣に、思わずため息がこぼれる。 「いやいやいや……待った!!」 ぴたり、と動きを止めた御剣の頭を軽く小突く。むっとしたように御剣がぼくを睨んだ。 「誰もやめろなんて言ってないだろ」 再度、御剣が頭を下げた。落ち込んでいると思ったら、ごそごそと手を動かし始めた。 「……君はいつもそうだな」 吐息交じりの呟きで聞き返す。半裸にされて、首筋を舐められて、思わず声が漏れそうになる。 「私を見ていない。ずっと目を閉じたままだ……」 与えられた快感にびくりと身体が震えて、ぼくは最後まで言えなかった。 「ただ?」 襲ってくる感覚に、言葉にする事すらままならない。ぎゅっと目をつぶり、首を振る。 「答えろ、成歩堂」 快感に理性が飛んでしまう。───ただ、怖い。 「怖い……?なぜだ?」 ぼくは目をつぶったまま御剣の身体にしがみついた。その頭を掴まれ、無理矢理顔を上げさせられた。 「答えろ、成歩堂」 目を開けると、真っ直ぐにぼくを見据える双眸。いつもは目をあわすことが苦手な、君の瞳。 「御剣……怖いんだ」 再び目を閉じてぼくは、キスをねだった。 ・ 自分のなかでうごめく存在に、気が遠くなりそうだ。 「や、やだっ…やめ…って、みつるぎ……!」 ぐい、とまた力を込められる。 「んぁっ!…そ、そんなこ、と……ああッ!!」 笑った後、御剣はいきなり腰を引いた。 「あ…っ…」 さっきまで限界まで押し広げられていたそこが、急に開放されて震えているのが自分でもわかった。 「……い…やだ……みつるぎ」 中途半端に高められた熱がじわじわと脳を刺激する。……もっと、欲しいと。 「成歩堂……来い」 まるで呪文のように呟いて、御剣がぼくを促した。ぼくは身体を起こし、横たわった御剣に恐る恐るまたがる。 「どうしてほしいんだ…?成歩堂」 恥ずかしさに耐え切れなくなって、ぼくは目を閉じて首を振る。流れた涙に御剣の指が触れた。 「では……質問を変えよう……何が、欲しいのか?」 頭の中でその質問を反芻する。一体ぼくは、何が欲しい? 「成歩堂」 ふいに名前を呼ばれ、びくりと身体が震える。目を開けると、ぼくの答えを待つ御剣が見えた。 「………………みつるぎ」 乾いた口を動かして、ぼくは答えた。とても小さな声で。 「御剣が欲しい………」 そして背中を屈めキスをする。舌を出して、丁寧に優しく。ありったけの想いを込めて。 「もっと、してよ……」 口を離して、ぼくはそう懇願した。御剣は満足げに笑うと、微かに頷いた。 「……ああっん…んッ…みつるぎ、…御剣ッ!!」 欲しい、欲しい。もっと欲しい。 「な、なるほど……っ」 快感で御剣の顔が歪む。それでもぼくは動きを止めない。動いて、動いて。 「───ッ!…ま、待て、成歩堂!」 制止する声を無視して、ぼくは動きを早めた。御剣がその欲望を吐き出すまで。 「………ッ…ふぅ…っ!!」 御剣がぼくの下でうめいた。そして、緩やかに広がっていく生暖かい感触。 「……何か、不満……?」 どこか悔しげに御剣は答えた。ぼくは御剣のものを自分の中に収めたまま、背をかがめてキスをした。
全部。全部。
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んなわけで、異様に欲しがるなるほどくんでした! 普段自分は人の目をじっと見るくせに、ミタンにじっと見られたら欲情しちゃうんすよ。 タイトルはホフディランの曲の歌詞からです。 |
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