top>うら> 初夢

 


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「い、痛…っ!」

いきなり胸の突起をかじられて、ぼくは悲鳴を上げた。
抗おうと伸ばした手は、乱暴にソファに押し付けられてしまう。
手首を力強く握られ、痛みに思わず顔が歪む。
余裕のない表情でぼくを組み敷いて、御剣は言った。

「成歩堂…早く君が欲しい。力を抜いてくれ」
「ちょ…待てって、御剣!」

必死の思いでかき集めたシャツは、あっさり御剣の手で再びはだけられる。
首筋をきつく吸われ、身体が疎む。それでもぼくは目の前の男を睨みつけ、両手を使って逃れようとした。

「んぅ…!!」

首を片手で掴まれ、息が詰まった瞬間に唇を奪われる。
こうしていつも御剣は、ぼくを追い詰めていく。

「いやだッ…!」

口付けを与えつつ、御剣は手を伸ばしてぼくの後ろに触れた。
唇が離れた隙を見つけ、ぼくは拒絶の言葉を吐いた。首を振って嫌がる。
しかし御剣はそれを無視した。体重を掛けられ、ベッドに押し付けられるように寝かされる。
もがくぼくの手足を押さえつけ、片手で側にあったローションを掴み、乱暴に指を動かしてぼくの後ろに塗りたくった。

「……クッ!」

羞恥と屈辱に涙が出そうだ。
ぼくの意思に反してその場所は慣らされ解され、御剣の指をもっと奥に誘う。
一本、二本と指を増やされて、内膜を刺激される。何とも言えない違和感と、全身が揺れてしまうような快感と…
御剣の指が動くたび、濡れた息を吐いてしまう。

「ふ……っ、あっ、あっ…くぅ…ッ!」

何度も指を突き立てられる度、声が漏れる。濡れた音を発しながら、御剣の指はぼくを犯した。
奥まで入り込んだ指が、ぼくの意識を次第にぼんやりとさせていく。

「んっ…!」

勢いよく指が抜かれ、突然のことに声が漏れる。御剣の濡れた手がぼくの太ももに触れた。
そして思い切り開かされる。足を大きく抱えあげられ、両足の間に御剣が身体を進めてきた。
恥ずかしい格好に身をよじるけど、御剣の腕はそれを許さない。

「あっ」

右手で勃ちかけていたぼく自身を掴む。そして抵抗したことへの罰なのか、きつく握った。
敏感な場所を攻められ、ぼくは泣きそうになりながら愛撫を受けた。

「い、やだ…っ!…いやだ、もうッ…みつるぎ…!」

自分でも言っている事の意味はわからない。それでもぼくは首を振り、声を上げていた。

「私が欲しいか…?」
「!!…あっ!」

しばらく触れられていなかった後ろに、指を入れられる。乱暴にされ、痛みのような違和感が
全身を駆け抜けた。前も御剣にいじられて、ぼくは理性を保てなくなっていく。

「成歩堂…力を抜け」
「ああっ…!」

ぼくの答えも待たず、御剣は身を沈めた。
柔らかな粘膜を割って、じりじりと進んでいく御剣のもの。すべてを引き裂かれてしまうような痛み。

「…ああッ!…んっ!…あぅッ…!」

ぼくの呼吸が落ち着くのも、受け入れた身体が御剣になじむ暇も与えずに御剣は動き始めた。
快感も遠ざかってしまうような、激しい律動。悲鳴のような声を上げてぼくは喘いだ。

「い、…痛ッ!…や、……あっ!」

ぼくがどんな声を上げても、痛みから逃げようと腰を引こうとしても御剣は動きを止めない。
ただ自分の欲望を、乱暴にぼくにぶつける。

「あああッ…!」

力の抜けてしまった身体を好きに動かされ、様々な体位でぼくは御剣を受け入れた。
下から突き動かされるように犯され、這うような格好のまま腰だけを高く上げさせられて。
息が詰まるほど抱きしめられ、口付けをされて。舌で何度も舐められ、高められて。

「やだ、も……む、無理……っ!みつるぎっ!」

何度も何度もぼくを抱いても、御剣の欲望は止まらなかった。
泣きながら許しを請うても 御剣はそれを無視して、その欲望をぼくに突きつけた。
ぼくは力の入らない腕を投げ出して、奴の名前を何度も呼ぶことしかできなかった。
声を限りに何度も名前を呼ぶ。御剣の熱を帯びたささやきがが耳元で聞こえる。

「成歩堂…」
「御剣ッ!御剣…ッ!」
「成歩堂?」
「御剣……っ!みつるぎ…ッ!!」

「成歩堂!!」

大きな声で名前を叫ばれ、ぼくははっと目を開けた。
目の前にはぼくを心配そうに見つめる、御剣の顔。ぎゃあ、と叫んでぼくがあとずさると御剣は 眉を寄せた。
ぼくは慌てて、自分の身体を見る。
きっちりとしめられた赤いネクタイ、そしてしわになりかけの青いスーツ。

「あれ……?」

身体の下にあるのは座りなれた、大きなソファ。窓から入ってくるのは穏やかな陽の光。
その光を背にして、御剣は腕を組んで不審そうにぼくを見つめていた。

「まったく…元旦というのに。君はこの事務所で年を越したのか?」
「え?え?あれ?」

振り返って時計を見てみる。ぼくがこのソファで仮眠を取ろうと横になったのは確か、夜の8時だった。
30分だけ寝て、年越しまでに家に戻るつもりだったのだけれど…

「携帯は繋がらないし…もしやと思って、ここに来てみたのだが。予想通りだな」
「あ、あけましておめでとうございます…」

呆れた顔の御剣に、ぼくは頭を下げた。
自分でも情けなく思う。こんなところで一人寝て年を越すとは…

「成歩堂。君は一体、何の夢を見ていたのだ?」
「え?」

頭がはっきり動いてないぼくの横に腰をおろし、御剣は首を傾げた。

「寝言で何度も私の名前を呼んでいた」
「え…そうだっけ?」

瞬きをして、ぼくは呟いた。そう言えば、何かすごい夢を見ていたような気がするけど…
目が開いた途端、その内容はするりと脳みそから逃げていってしまった。

「……覚えてないな」
「一応、初夢ということになるな」
「そうだね。初夢は正夢になるって言うけど…覚えてないなら意味ないね」
「私の夢を見ていたのか…」

君は可愛いな、と御剣は言って笑った。その顔がとても嬉しそうで、思わず見とれてしまった。

「ん……」

頬を撫でられ、優しい口付けが降ってくる。そのまま体重を掛けられ、ソファにふたり寝転がる。
首にキスされた瞬間。
言い様のない寒気が背中を駆け上がった。慌てて御剣の肩を叩く。

「まままま待った!」
「…何だ?」
「な、何かすごく嫌な予感がするんだけど…」
「いいから口を閉じたまえ」

唇が重なって、ぼくはそれ以上何も言えなくなってしまった。

「い、痛…っ!」

いきなり胸の突起をかじられて、ぼくは悲鳴を上げた。
抗おうと伸ばした手は、乱暴にソファに押し付けられてしまう。
手首を力強く握られ、痛みに思わず顔が歪む。
余裕のない表情でぼくを組み敷いて、御剣は言った。

「成歩堂…早く君が欲しい。力を抜いてくれ」


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初夢なんて、あまり覚えてないと思うのですが。今年の夢はなんでしたか?
なるほどくんの一年を象徴したような初夢…今年もいっぱいまぐわってほしいものです(笑)
それが腐女子の希望なのですから!
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